過酷な建設現場で採用が進むデルの高耐久ノートPC「Rugged」シリーズ、世界シェア27%を獲得:現場で使えるノートPC
デルは、2018年11月に14型の高耐久クラムシェルノートPC「Latitude 5424 Rugged」「Latitude 5420 Rugged」「Latitude 7424 Rugged Extreme」を発売した。それまで販売展開していたRuggedノートブックのカテゴリーを刷新し、販売の比重が高かった5414を、5424と“薄型軽量”の5420に分割し、モビリティーを高めた。
デルの14型の高耐久クラムシェルノートPC新シリーズ3機種は、2018年11月に日本で発売して以来、建設業をはじめ、使用環境が過酷な現場で多数導入されている。
米軍調達基準をクリアした屋外の過酷な現場に耐えるノートPC
新機種は「Latitude 5424 Rugged」「Latitude 5420 Rugged」「Latitude 7424 Rugged Extreme」の3種類。全種類で第7&8世代のIntel Core CPUを搭載している。
ディスプレイとバッテリーは、フルHDの屋外でも見やすい直視型ディスプレイとホットスワップ可能なデュアルバッテリーを採用。直視型ディスプレイは、直射日光下での作業を想定し、バックライトを非常に明るくする代わりに反射を抑えて見やすさを高め、バッテリー消耗の低減を実現した。
デュアルホットスワップ電源は、バッテリーを2つ搭載することで、電源の確保が難しいオフィスから遠く離れた建設現場でも、オプションのホットスワップ機能を使うことで電源を落とすことなくバッテリー交換が可能。生産性を高める周辺機器も充実しており、「Latitude Type-Cドッキングステーション」が利用することができる。
また、5424と7424では、ストレージベイが最大3カ所。オプションで光学ドライブ、Blu-ray+R、ダブルが選択可能となっている。
デルの佐々木彩氏(クライアント・ソリューションズ統括本部クライアント製品本部フィールドマーケティングシニアアナリスト)は、Ruggedシリーズのスペックと開発経緯を解説。Ruggedは、米軍の要望を取り入れて発展したシリーズで、米軍調達基準「MIL-STD 810G」をクリアした高い耐久性を特徴とする。米・オースティンの自社テストラボでは、10以上の最先端のテスト施設が整備されており、標準規格を超える過激な条件下での性能試験が実施されている。
軍事用途の他にも、建設現場をはじめ、警察、消防、救急などの公共関連、フィールドサービス業務や営業業務、科学の研究用途といった過酷な環境下での採用が進んでいる。国内では、鉄道点検や飛行機設備などのインフラ系、学校・専門機関でのフィールド調査など、屋外の使用で最適な性能が現場で認められ多数の台数が運用されているという。
2019年2月14日に行われた記者説明会において、デルの竹内裕治史氏(クライアント・ソリューションズ統括本部 クライアント製品本部 コンサルタント)は、建設現場での採用について、埃(ホコリ)や衝撃などが日常的にある「過酷な環境下での使用に耐える点が評価されている所だ」と話した。
同氏は、「RuggedノートPCの世界シェアは現在27%」と解説し、「専門誌での顧客満足度調査で2018−2019年のデスクトップPC部門、ノートPC部門ともに1位」だったことに触れ、業績も全般的に好調とした。また、「デスクトップ、モバイル、IoTに加え、モニター、アクセサリー、セキュリティ、サービス、バックなどの周辺機器などの全方位をカバーし、働き方に合わせた環境ごとのソリューションを提供できることが同社の強みである」と説明した。
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