大和ハウスが沖縄初、DMMの“水族館”を併設した大型複合施設に着工、2020年4月の開業:再開発
大和ハウス工業は、沖縄県初となる水族館を併設した大型複合商業施設「(仮称)沖縄豊崎タウンプロジェクト」の建設工事に本格着手した。建設地は、縄県豊見城市(とみぐすくし)豊崎で、総面積160ha(ヘクタール)のスケールで街づくりが進められている「豊崎タウン」の敷地内。
大和ハウス工業は2019年2月13日、沖縄県初となる水族館を併設した大型複合商業施設「(仮称)沖縄豊崎タウンプロジェクト」に本格着手したことを公表した。2019年2月6日からは基礎工事に入り、2020年3月の竣工を目指し建設を進める。
複合施設の設計・施工は大林組、環境デザインはスペース
今回、工事に着手した「(仮称)沖縄豊崎タウンプロジェクト」は、開発が進む「豊崎タウン」内で、新たなにぎわいを創出する見城市最大規模の複合商業施設。
DMM RESORTSが運営するショッピングセンターに併設した水族館「DMMかりゆし水族館」をはじめ、マルシェとレストランを組み合わせたフードホール、大型スーパーマーケットを中心とした食物販、大型家電量販店、ミニチュアテーマパーク、バーベキューエリアなど約170店舗から成る。
DMM.comが事業主体となっているDMMかりゆし水族館は、県内2施設目となる水族館で、最新映像技術を駆使した新しいエンタテイメント水族館をメインテーマに据える。「沖縄の澄み切った海」「島々を覆う豊かな常緑の森」「亜熱帯気候が織りなす素晴らしい自然」を中心に、さまざまな海洋生物と映像技術を組み合わせ、テーマパークのような“ワクワク”と、水に包まれる“癒し・リラックス”が共存するリアルな海洋体験を提供する。入場者数は初年度210万人を目標としている。なお、水族館の設計・監理は大建設計が手掛けた。
施設の運営は大和情報サービス、設計・施工は大林組、環境デザインはスペースが担当する。施設の規模は、地上4階建て、敷地面積7万1499m2(平方メートル)、建築面積3万5809m2、総延べ床面積13万5000m2。着工は2018年12月9日で、施設のオープンは2020年4月の予定。
建設予定地は、那覇空港からは約6km(キロ)、那覇空港自動車道「豊見城・名嘉地インターチェンジ」からは約3kmと、沖縄県内外からの観光客がスムーズにアクセスできる立地。周辺には、沖縄県最大級の人工ビーチ「美らSUNビーチ」があり、隣接地に大型リゾートホテルや観光型レストランなどが計画されており、将来的な発展が見込まれている。
大和ハウス工業ではビーチリゾート豊崎タウンでこれまでに、2002年12月に沖縄県初のアウトレットモール「沖縄アウトレットモールあしびなー」を開業し、分譲マンションでは「プレミスト豊崎」をはじめ、計3物件303戸を供給するなど、同エリアでの開発に力を入れている。
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