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CADオペ・事務員を共有する「現場支援リモートチーム」結成、3次元CADとWeb会議で“実感のある働き方改革”:働き方改革(2/2 ページ)
ダイダンは、建設現場におけるICTを活用した“実感ある働き方改革”を推進している。各支店や各現場にこれまで散らばっていたCADオペレータ・事務員などを各支店の部長レベルで、共有して忙しさに応じて相互に支援し合う「現場支援リモートチーム」を立ち上げた。Web会議やクラウドサーバ、共通CADソフトなどで業務をフォローし、現場の省人化を実現している。
若手技術者、少人数でも、支援により現場管理が可能に
図面 RTRは、物件ごとの分科会として、図面のチェックと指導のため、週1回1時間ほどセッティング。課長、支援要請現場担当者、支援リモートチーム担当者の計3〜4人がWeb上に集まり、CADデータを3次元で表示して、不具合の発見や検討項目、対応状況、決定事項をリストで管理して共有する。部課長やベテラン技術者が、現場パトロールでの図面チェックや課題解決への助言を、情報を共有しやすいWeb上の3次元モデルで行うため、的確かつ柔軟な支援が受けられ、若手や少人数の技術者しかいなくても、現場管理が可能になった。
実際にリモートチームの効果として、事務所ビルの空調衛生設備工事では、工期18カ月の間で、現場常駐の施工管理社員が10人から7人へ、約3割の省人化を達成した。
この成果を踏まえ、他の現場でも、“ベテラン社員+若手社員+新入社員”の体制を若手社員を軸に編成。さらに、現場事務所での作業を代替・分担することで、長時間勤務の削減にも寄与し、生産性の大幅な向上が確認されたという。
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