道路穴やへこみを1時間で補修・開放を可能にする“アスファルト舗装補修材”を発売、アイカ工業
アイカ工業は、アスファルト欠損部の早期補修を可能にするアスファルト舗装補修材「ジョリシール ホールメンテセット JB-HM」を発売した。
アイカ工業は、アスファルト欠損部の早期補修を可能にするアスファルト舗装補修材「ジョリシール ホールメンテセット JB-HM」を2019年1月31日に発売した。
MMA樹脂特有の速硬化性で、早期補修・早期開放を実現
ジョリシール ホールメンテセット JB-HMは、速硬化性や耐候性、アスファルトへの接着性に優れるMMA(メチルメタクリレート)樹脂の特性により、補修箇所の早期開放が可能となる。MMA樹脂と骨材がキット化されているため、計量も不要で、素早く現場でアスファルト補修が行える。
アスファルト舗装の耐用年数は、一般的には約10年とされているが、使用頻度や通行車両の重量などで劣化の速度は異なってくる。負荷が大きい場所では、アスファルト舗装の一部で剥がれ・ひび割れ・浮きが生じやすく、脆弱になったひび割れやへこみ部分からは劣化がさらに広がってしまう。
劣化を放置すると、水がたまる・車両のハンドルを取られる・歩行者がつまずいて転倒するなどの影響が想定され、事故の危険性も高まる。劣化しやすい箇所は、人や車両が頻繁に通る場所であることが多いため、速やかに補修し、補修箇所は早期に開放する必要がある。
アイカ工業は、MMA樹脂特有の速硬化性により、早期補修・早期開放を実現するアスファルト舗装補修材を開発した。このほど販売を開始するジョリシール ホールメンテセット JB-HMは、MMA樹脂と骨材をキット化しており、計量の手間なく、容易に施工できるメタクリル樹脂モルタル系の舗装補修材。天然防滑仕様のため、まき砂も不要で、敷地内の道路穴やへこみを手軽かつ迅速に直すことができる。主な用途は、アスファルト舗装欠損部の補修、アスファルトの段差・轍の補修を見込む。
施工手順は、骨材の袋へ、缶に入った樹脂を流し込み、手作業で混合。補修部へ打設・コテ均した後は、1時間程度で開放が可能になる(外気温23度の場合)。推奨される施工温度は0度以上、35度以下。10度未満は、冬用硬化剤の添加が必要となる。
価格は1ケースあたり1万8000円(税別)。1ケースの梱包内容は、10kg(キロ)セット(樹脂1.65kg、骨材8.35kg、冬用硬化剤26g)×2個。1ケースでおおよそ1m2(平方メートル)を施工でき、厚さは10mm(ミリ)。アイカ工業では年間販売目標1000万円を掲げている。
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