集合住宅向けISP工事に特化したクラウドサービス、スマホで写真を撮るだけで施工報告:現場管理
ギガプライズの子会社ギガテックは、スマートフォンでリアルタイムに施工状況を共有できる「目視録」をISP工事に特化してカスタマイズした「GIGA REPO(ギガレポ)」を開発した。
ギガテックは、エー・エス・ディが開発したスマートフォンでリアルタイムに施工履歴を共有できる「目視録」を、ISP(Internet Services Provider)の通信工事用にカスタマイズした「GIGA REPO(ギガレポ)」の運用を2019年2月1日に開始した。
注力している集合住宅のISP工事に特化、作業効率の向上を図る
エー・エス・ディは、安全・安心な住まいづくりの現場品質と業務効率の向上を目指し、建設業者向け施工情報管理システム「目視録」をはじめ、住宅履歴情報サービス「住歴録」、点検報告作業を容易にする「点検録」など、確実に履歴を残すことに主眼を置いた各種サービスを提供している。
ギガプライズは、主力事業である集合住宅向けISPサービスの事業拡大を進めており、工事施工を担うギガテックとともに、施工・メンテナンスの一層の拡充や安定したサービス体制の構築を進めている。
今回、共同開発したGIGA REPOは、集合住宅向けISP工事の情報通信設備に関わる調査・工事業務に特化したクラウド型の施工情報管理システム。GIGA REPOを使うことで、工事前に行う現地調査、工事完了後の報告書(完成図書)の作成など、これまで手間がかかっていた業務の一元管理が実現する。
GIGA REPOの使い方は、現場に持ち込んだスマートフォンやタブレット上の専用アプリで、工事現場を必要項目に沿って撮影して送信する。項目に従ってクラウド上に登録・保管されるため、後でデータを整理する必要がなく、施工状況を管理事務所などに直接報告できる。
事務所側では、PC上のブラウザアプリで、写真などの登録情報から施工状況をリアルタイムに確認。工事の進捗を把握するだけでなく、これまでの施工履歴もクラウドで共有されるため、後々のアフターサービスなどに生かせる。最終的な報告書(完成図書)は、必要な写真を選択するだけで簡単に作成される。
ギガテックでは、GIGA REPOを集合住宅向けISP工事のパートナー企業にも広く提供し、工事業務の円滑化とさらなる効率化に取り組んでいく。
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