三菱電機が“36億円”を投じZEB関連の「実証棟」を鎌倉に2020年6月開設:ZEB
三菱電機は、神奈川県鎌倉市の「情報技術総合研究所」に、ZEB(net Zero Energy Building)関連技術の実証棟を建設する。実験機器16億円を含む、36億円を投じて、2020年6月に稼働を開始する予定。
三菱電機は、神奈川県鎌倉市の「情報技術総合研究所」に、ZEB(net Zero Energy Building)関連技術の実証棟を建設する。
実証棟は、世界的な目標である「持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)」の達成に貢献する活動の一環として、今後の需要拡大が見込まれるZEBに関する省エネ技術の開発と実証実験を行い、省エネ性に優れた快適な居住空間の実現を目指す。投資金額は約36億円で、2020年6月に開業する見込み。
実証棟の所在地は、神奈川県鎌倉市大船五丁目1番1号の情報技術総合研究所内。鉄骨造・地上4階建て、建築面積は約2000m2(平方メートル)、延べ床面積は約6000m2。
ZEBは、ビルの快適な室内環境を保ちながら、高断熱化・日射遮蔽(しゃへい)・自然エネルギー利用・高効率設備などによる省エネと、太陽光発電などによる創エネで、年間で消費する1次エネルギー消費量がゼロ、あるいはゼロと同程度となる建築物を指す。
実証棟ではZEBの定義の中でも、創エネによる1次エネルギー供給量で、実証棟内の設備の1次エネルギー消費量を全て賄うことを目標とする。
三菱電機は、2017年度に経済産業省がZEB普及のために設定した登録制度「ZEBプランナー」として、ZEB実現を目指す事業者へのプランニングやサポートを行い、ZEB普及に貢献することを標ぼう。コンセプトに掲げる「ZEB+(ゼブプラス)」の考えに沿って、技術開発を進めている。
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