オートデスクとダイテックが“IFC”を介せずデータ連携、少ないデータ量で迅速な設備設計・施工が可能に:BIM
オートデスクと、建築設備CADを開発・販売しているダイテックは、両社が提供する建設業向けソフトウェアのデータ連携技術を共同開発することで合意した。
オートデスクと、建築設備CADを開発・販売しているダイテックは、両社が提供する建設業向けソフトウェアのデータ連携技術を共同開発することで合意した。
両社は、オートデスクのBIMソフトウェア「Autodesk Revit」と、ダイテックの建築設備向けCADソフトウェア「CADWe’ll Tfas」「NextCAD(仮称)」で作成するBIMモデルを直接取り込んで情報を双方向で連携させる機能を開発する。2019年中に「CADWe’ll Tfas」「NextCAD(仮称)」などに搭載して提供する。これにより建設プロジェクトの設備設計・施工でBIMモデルを使用した業務コラボレーションや竣工後の維持管理の生産性が向上し、プロジェクト全体の業務効率の向上にもつながることが期待される。
BIMモデルのデータ連携は、buildingSMARTが策定しているBIMの国際標準仕様「IFC(Industry Foundation Classes)」を中間ファイルを通じて行うのが一般的。しかし、設備など特定業務に限定した場合は、必要なデータ量だけに絞ってデータ交換をした方が効率が良いとされる。
今回のデータ連携は、ReviとCADWe’ll Tfas、NextCADの各ソフトウェアで作成されたデータから必要な情報だけを取り出し、双方向で取り込めるようにする。IFCを介した場合と比較して、データを手作業で変換したり修正する必要が無く、少ないデータ量で迅速に設計・施工を行うことが実現する。
CADWe’ll Tfasは設備CAD市場で約75%(矢野経済研究所調べ)のシェアがあるとされている。今後、設備設計・施工でBIMを活用するプロジェクトが増えれば、建築・設備の各関係者間での業務コレボレーションや維持・監理の生産性にもつなげることができるようになる。
加えて、過去CADWe’ll Tfasで作成したデータをBIMモデルに変換して、その先の施設運用やリノベーションにも活用できることが見込まれ、ビルオーナーや管理会社にもメリットがもたらされる。
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