設備専用3次元CAD「Rebro」最新バージョンの新機能は、ExcelデータをBIMに取り込み:住宅・ビル・施設Week 2018(2/2 ページ)
NYKシステムズは、「第3回 スマートビルディング EXPO」に出展し、BIMに対応した建築設備専用の3次元CADソフトウェア「Rebro(レブロ)2018」の新機能を解説した。
ダイキンの空調設計システムと連携し、熱負荷計算で空調機器を選定
給水や冷媒などの建物内の系統を管理するパネルでは、図面上の機器・器具や配管・ダクト・ケーブルラックなどを自由に分類して、色分け表示ができ、Excelでの出力にも対応する。
新たに追加されたのは鋼材種類で「リップ溝形鋼」、建築躯体で「軽量鉄骨」。これにより、軽量鉄骨のシングルバー、ダブルバー、チャンネル、ランナー、スタッド、角形スタッド、振止めの作図ができるようになった。
部材では、範囲を円表示するスピーカーや音響装置、プルボックス・ジョイントボックス、スマートメーター、フロートスイッチ、屋内消火栓、ガス漏れ検知器、電話機などをラインアップ。ライブラリでは、受水槽を加え、メーカー提供部材はメーカーごとに分類して表示される。
ブースではレブロの今後の展開も示された。ダイキン工業が提供するクラウド型空調設計支援システム「DK-BIM」との連携では、建築IFCモデルをDK-BIMに取り込み、熱負荷計算に基づき、機器を選定する。
さらに現在開発中の機能では、選定された機器情報を基にしたダイキンBIMパーツの自動配置し、配置されたパッケージエアコンの室外機・室内機を冷媒配管で接続するルートが各部屋名から自動判別するものも示された。
また、iPadと連携した「RebroToGo iPad」も紹介された。クラウドにレプロで作図したモデルをアップロードすると、軽いファイル形式に変換してiPadにダウンロード。属性も業務に必要な情報量に限定するため、タブレット上でスムーズな動作が実現する。
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