市場分析や国交省の講演など建設業の問題をICTで解くセミナーを開催、ヒューマンタッチ総研(4/4 ページ)
ヒューマンタッチ総研は、「建設業界を魅力ある業界へ 生産性向上と働き方改革」をメインテーマに掲げた建設技術者を対象としたセミナーを開催した。建設現場の最前線で活用されているICT技術やIoTネットワークインフラ、建設生産支援クラウド、話題となっているRPAの建設業界への導入についてなど、豊富な事例を交えて紹介した。
ヒューマングループが提案する建設向けRPA
第2部では、労働生産性の向上や従来手法を代替するような品質管理の高度化など、最新のソリューションを提供する企業各社4社がICTサービスを披露した。
最初の日立ソリューションズは、スマートフォンとGNSSを活用した土量計測システムやBIMデータの共有ソリューション「活文」を紹介。インターネットサービスにおけるインフラからコンサルティング、ソリューションなどを提供するフリービットは、アクセスポイント機器「BR-400AN」を現場に複数設けて、メッシュネットワークを構築することで、現場作業の効率化をもたらす提案を行った。
コンコアーズは、建設業特化のSaaSサービス「Photoruction(フォトラクション)」のデモを行い、ブラウザベースで工事現場の図面、工程管理、黒板を一元管理できる有効性をPRした。
最後に、ヒューマンタッチ 人材紹介営業本部 本部長・高橋良久氏が建設現場へのRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)導入を解説。RPAは、認知技術(ルールエンジン・機械学習・人工知能など)を活用した業務効率化の取り組みで、人の補完として業務を代行・遂行することができる。
新たな労働力が人の業務を補完し、労働問題の解決、業務品質の向上、付加価値の創造、業務変更が容易などのメリットがもたらされ、ミスゼロで24時間365日稼働させることが実現する。
高橋氏は、数あるRPAツールを選ぶポイントを説きつつ、ヒューマングループが導入教育の委託を受けているNTTデータが開発したソフトウェア型ロボット「WinActor」と、管理統制ツール「WinDirector」の機能を解説。導入成功事例では、BIMソフト「GLOOBE」とWinActorを連携させた図面から帳票を作成する建設向けの作業効率化の事例を紹介した。
現在、ヒューマングループでは、全国各地でトレーニングセンターを設けてWinActor導入教育を展開。事業開始から5カ月で、136社以上の導入支援・コンサルティングを行っているという。
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