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竹中工務店とグラフィソフトが戦略的パートナーシップを締結
BIMソフトウェアベンダーのグラフィソフトジャパンは、竹中工務店と、BIM推進を目的とした戦略的パートナーシップを結んだことを発表した。
グラフィソフトジャパンは2018年11月22日、竹中工務店とハンガリー本社のGRAPHISOFT SEがBIM(Building Information Modeling)推進を目的とした戦略的パートナーシップを結んだことを発表した。契約の期間は2020年12月まで。
両社は、お互いのBIMに関するビジョンを共有・調整し、竹中工務店の主なBIMプラットフォームであるグラフィソフト製品群を、より竹中工務店の設計・施工プロセスの実践に即したツールとするため、協力して製品の開発・改善を行うことに合意した。
グラフィソフトは製品開発のロードマップ、開発版の製品を共有し、竹中工務店はこれらに対してフィードバックを提供する。竹中工務店は、グラフィソフトが製品に関するニーズをより深く理解できるよう、その設計および施工プロセスの詳細について情報を提供する。
この共同作業は、単にBIMの改良にとどまらず、全世界でBIMを促進するための戦略的なパートナーシップと位置付けている。
これまでにグラフィソフトは、日建設計と2013年に戦略的パートナーシップを締結。2018年からは契約を更新し、次世代BIMワークフローの構築を主眼に、設計分野での戦略的パートナーシップを発展させることに合意している。
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