オカムラが提案するオフィス家具による満足度の高い“働き方改革”:オフィス家具の働き方改革(2/2 ページ)
オカムラは、オフィスの働き方改革を後押しする新しい家具のカタチを「オカムラグランドフェア2018(会期2018年11月7〜9日)」で提案した。フェアでは、従業員にとって働き方改革の満足度がもたらされる機能性とデザイン性を両立させた新製品の作業スペースやイス、テーブルなどが多数展示された。
フリーアドレスやオープンオフィスの不便さを解消する機能性家具
1つ目は、最近増えつつあるフリーアドレスやシェアオフィスに取り入れやすいモバイルロッカー「モバイル収納システム」。自席を持たないオフィスの中で、PCや書類を片付けるための個人用ロッカーで、通常は壁付けになりがちだが、部屋の中央に置いても邪魔にならない高さと使い勝手となっている。販売開始は2019年1月から。
オープンオフィス向けには、個室で集中して仕事をしたいワーカーを考慮して半密閉型のワークブース3タイプを提案。クロスとガラスを組み合わせた「Snow Hut(スノーハット)」、防火性を強化して遮音性の高い建材仕様のガラスドアを用いた「TELECUBE(テレキューブ)」、空間に合わせてカラー・素材・仕上げを選択できる「ニューパーティションシステム」。いずれも、セミクローズタイプのワークブースでありながら、組み込まれた吸音パネルや天井のルーバーで外部からの視線や音に配慮されており、高いクローズ感が得られる。
次世代オフィスシーティングの「Finora(フィノラ)」は、2019年4月の発売に先立つ披露となった。イタリアのデザイン会社「ジウジアーロ・デザイン」とのコラボレーションで、美しく軽やかなデザインを表現。肘部分を背中から付けたことで、リクライニングの調整がしやすい。背部のカスタムパネルは、デザインアクセントとなっており、通常のラインアップ以外にも、空間に合わせてレザー調や木目調などのカスタムオーダーにも応じるという。
オフィスファニチュアでは、「Lives(ライブス)」シリーズに、2019年1月に販売を開始する5種類を追加。ラインアップされたのは、「ワークテーブル」「ミーティングテーブル」「カフェテーブル」「カフェチェア」「ラウンジチェア」。個人での集中作業、数人でのミーティング、カフェのようなリラックス空間など、さまざまなスタイルのワークプレースをLivesシリーズで構築することが可能になる。
また、膨大な業務を長時間勤務で対応している学校の教員をターゲットに、働き方を見直す製品も展示。黒板・ホワイトボード周囲に収納スペースを設け、職員室と教室間の移動時間を削減する「CLASS LINE(クラスライン)」、天板の片側がラウンド型で生徒とコミュニケーションを取りやすい教室内の教師用デスク「Lehrer(レーラー)」、前面に収納棚を設けた職員室用デスクシステム「THOTH(トート)」。これらの3つの学校に特化した家具で、教員の働き方の「時間」「収納」「コミュニケーション」を改善し、快適な教育環境が構築できる。
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