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国内初ボタン操作不要の“顔認識”エレベーター、次世代オフィスビル「新橋M-SQUARE Bright」が竣工(2/2 ページ)

日本初の顔認証でエレベーターを自動で呼び、行き先階に自動で止まる機能を備えたオフィスビル「新橋M-SQUARE Bright(エムスクエア ブライト)」が竣工した。このビルには、ICT技術を活用したトイレの空き状況確認システムやアクリル系特殊フィルムとプロジェクターを組み合わせた空間演出など、次世代のビル機能を多数採用し、実証実験の場となっている。

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リアルタイムでトイレの空き状況をスマホで確認

 他の先進的ビル機能では、NTT東日本、バカンと共同で検討を進めるICT技術を用いたトイレの効率的利用方法がある。館内のWi-Fiとトイレブースに設置したセンサーで、入居者がリアルタイムで、空き状況をPC/スマートフォン上で確認できるシステムを導入した。トイレブースのデータが蓄積されることで、データを分析して、入居者などに男女間トイレブースの個数変更の提案に活用することができる。基準階のトイレブースは、男女間の間仕切り位置を変更することで、±1ブースの個数変更が可能な仕様となっている。


ICT技術を用いたトイレの効率利用の仕組み 提供:三井不動産

 また、ビルの玄関に位置する1階風除室のガラスフィルムには、JXTGエネルギーの「KALEIDO SCREEN(カレイドスクリーン)」を採用。スポットライト型のパナソニック社製プロジェクター「Space Player」で映像を投影する。通常は透明な風除室のガラスだが、人感センサーが来館者を検知すると、映像出力システムと連携して映像が映し出される仕組みで、エントランス空間を演出する。


映像投影時のエントランス 提供:三井不動産

 照明では、1階のエントランスホールにパナソニック製のアレンジ調色LED照明を設置。1日の時間帯に合わせた自然光のうつろいを再現する。出勤時間は朝日のような“目覚めの光”、夕方の退社時間は温白色の“くつろぎの光”、夜は色温度・照度を落とした“癒しの光”のそれぞれで人体のリズムを考慮した調光・調色を行う。

 その他、オフィス専用部のOAフロアには、端部パーティクルボードに東京都檜原村産の木材を配合したニチアス製OAフロアを採り入れた。地産地消の環境配慮と、港区の「みなとモデル二酸化炭素固定認証制度」にも適合しているという。

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