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建設重機に着脱可能な遠隔操作装置を開発、フジタメンテナンス・レジリエンスTOKYO 2018(2/2 ページ)

フジタは、バックホウなどの建設重機を遠隔操作できる装置「ロボQS」を開発。汎用の油圧ショベルに現場で装着できる遠隔操作装置で、災害時の土砂崩れなど、人の立ち入りが危険視される現場で威力を発揮する。2018年7月18〜20日に東京ビッグサイトで開催されたメンテナンス・レジリエンスTOKYO 2018内の「i-Construction推進展2018」で、土工の建設現場をVR化して、実演デモを行った。

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現場担当者のICT連携で効率化、15%の生産性アップ


ロボQS搭載のバックホウ

 また、フジタ独自のICT土工技術も紹介。建設機械、人、測量の全ての施工情報をクラウドに上げ、全工程を見える化する。職長・オペレーターなど、現場の担当者が連携できる環境が実現し、約15%の生産性アップにつながる。

 建機の位置情報や施工進捗状況、車両の運行状況などをマップ上で視覚的に把握できるため、ダンプへ土砂を積み込む際に待つ時間的ロスも無くなるため、現場の稼働率が向上。工事の進み具合も平面と断面の表示で一目で分かるようになる。

 適用技術はクラウドサービスとしては、建機に3Dマシンガイダンスを搭載し位置・軌跡・出来形・土量データをリアルタイムで情報共有する「ICT建機ビジョンリンク/TCC」、ダンプトラックの過積載を防止する荷重計の「ロードライト」、ダンプの位置情報を把握する「車両運行管理システム」、積み込み作業をカメラで監視する「監視ウェブカメラ」。

 リモートアクセスでは、オペレーターが建機の位置をリアルタイムに確認する「重機位置情報」、始業前の点検結果を運転席のPCで入力し事務所へ報告する「Web看板 重機始業前点検」、安全対策や天気情報を現場内に一斉配信する「安全指示伝達」の各技術で構成されている。


フジタ独自のICT土工技術の概念図

 他には、ドローンを活用した切盛土工事の日々の出来形管理を時間短縮する技術「デイリードローン」を出品。基準測量に、GPS搭載標定点を利用することで、これまで煩雑だった標定点の設置から、測量、座標データの入力までの一連の工程を省略した。測量・解析にかかる時間は、従来の3分の1に短縮することができる。

 測定の手順は、標定点となる「エアロボマーカー」を地上に設置し、これを基準にドローンで空中から撮影。写真データをベースに解析し、座標変換ソフトでひもづけ、空撮データ加工ソフトで点群処理した後、編集を行い、3DCADで3次元化データを作成する。解析だけで従来のドローン測量ではおよそ5時間を要していたが、わずか2時間で済むようになる。


左からエアロボマーカー、コントローラー、ドローン

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