大阪・吉兆本店敷地内にリソルホテル、2019年1月着工
大和ハウス工業が大阪市中央区高麗橋二丁目で計画しているホテル建設が2019年1月に着工することが明らかになった。ホテル運営は、全国11カ所でホテルを展開しているリソルグループのリソルホテル。リソルブランドでの大阪エリア出店は初となる。
リソルホールディングスは2018年6月26日、大阪エリアで初のホテル出店を計画している「(仮称)大阪市中央区高麗橋二丁目プロジェクト」で、2019年1月から工事着手することを発表した。竣工は2020年3月の見通し。
吉兆本店から取得した用地に「ホテルリソルトリニティ」を建設
プロジェクトでは、大和ハウス工業が総合企画から設計・施工までを手掛けている。ホテルの運営は、「ホテルリソル」「ホテルリソルトリニティ」の2ブランドを全国11カ所で展開しているリソルホテルが担当する。新しいホテルは、ワンランク上のくつろぎを提供する「ホテルリソルトリニティ」のシリーズとなる見通しで、開業は2020年の見込み。
大阪市中央区高麗橋二丁目の計画地は、高級料亭「高麗橋吉兆本店」が保有していた土地約1200m2の一部。吉兆本店は店舗の老朽化と防災面での安全性から建て替えを計画しており、2018年3月に営業を休止している。敷地のうち約8割に相当する部分は、大和ハウス工業が買い取り、今回のホテル建設を計画。吉兆本店は残りの土地で建て替えを行い、2019年春に営業を開始するという。
周辺の交通アクセスは、京阪本線「淀屋橋」駅、「北浜」駅、地下鉄御堂筋線「淀屋橋」駅、地下鉄堺筋線「北浜」駅の各駅より、徒歩4分と交通利便性の高い立地。オフィスエリアにもあたり、ビジネス利用が高く、梅田・なんばエリアや関西空港へのアクセスにも便利なため、観光目的としても集客が見込める。
ホテルはS造・地上13階建てだが、規模などの詳細は現段階では明らかになっていない。客室はシューズオフィススタイルで、ダブルベッドルーム176室(18m2)、ツインベッドルーム48室(20〜22平米)の合計224室。居心地の良い空間「リビングロビー」や大浴場なども備える。
リソルグループの計画では、2018年6月に京都・河原町三条において新規ホテルをオープンし、2018年中には京都でさらに、8月に四条室町、10月に御池麩屋町で新規2店舗を開業。その後、2019年には3月に横浜桜木町、4月に秋葉原、2020年にまだ工事未着手の上野駅前で順次、オープンを予定している。
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