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設計図面を建設現場に実寸投影する「MR」技術、Microsoft HoloLensを活用3D&バーチャルリアリティ展

インフォマティクスが提案するMR(複合現実)技術は、設計図面を建設現場に3次元で投影する方法。ヘッドマウントディスプレイは、PCやコードを必要としないMicrosoftの「HoloLens」を採用している。高センサーを搭載しているため、自分が動き回っても、図面がズレることが無い。

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 インフォマティクスは、1分の1スケールで設計図面を建設現場に投影するMixed Reality「GyroEye Holo(ジャイロアイ ホロ)」を開発。2018年6月20〜22日に東京ビッグサイトで開催された「第26回3D&バーチャルリアリティ展」で実演デモンストレーションが行われた。

施工時の墨出し、出来形確認、設備メンテまで幅広く活用

 ジャイロアイ ホロは、Microsoftの「HoloLens」を使って、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)データや2次元図面を現実の建設現場に投影するシステム。HoloLensを装着して、現場を見ると、実物の柱や壁に数値や枠線が実寸大で映しだされているのを見ることができる。現場施工時の墨出し、出来形確認で活用できる他、図面が映し出されているため、建築物の完成後に、どの柱や天井のどこに水道管や空調ダクトが埋まっているかを確認でき、設備のメンテナンス工事での導入も見込める。


ジャイロアイ ホロの実演

3次元化された図面データ

 2017年6月からの実証実験では、国内50件以上の建設業の現場で利用された。具体的には、鴻池組の協力で「東京大学(本郷)総合研究棟(理学系)新営その他工事」や東急建設の天井裏設備メンテナンス(東急建設)で導入。

 PCやスマートフォン、タブレット端末との接続は不要なため、HoloLensを装着したまま動き回って作業ができるのも特長の1つ。入力ファイル形式は、DXF、FBX、3DS、SKP、IFC、DAE、MAN以外にも、2DのDXF、DWG、MANにも対応する。元となるデータは、テクスチャにもよるがSKP形式で50MBが上限。おおよそ50mぐらいまでの範囲がカバーされるという。


プロジェクターでフロアに投影された図面

 会場では、新サービスの「HoloProjection」も参考出品された。HoloLensとプロジェクターを組み合わせ、ヘッドマウントディスプレイを装着しなくとも、3次元図面をプロジェクションマッピング方式で、現実空間に映し出す。HoloLensのリアルタイム空間認識により、プロジェクターを移動させてもズレることがなく、図面データも連動して動かした分だけ投影される。

 担当者は、Hololensの優位性について「HoloLensには4つのカメラと高度センサーが搭載されており、自分の位置をロストしない。当初は屋内のゲーム用デバイスとして開発されたものだが、最近はファーストラインワーカー(Firstline Workers)での活用方法にMicrosoftが気付き、製造や建設の最前線の現場へ訴求している。将来的にコスト削減となれば、よりジャイロアイ ホロの普及につながる」と期待を語った。

「HoloProjection」の構成機器。左がHoloLensのセンサー部分、右が図面データ

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