2022年の開業目指し東京ディズニーシーが大規模拡張へ
東京ディズニーリゾートは現在、東京ディズニーランドが2020年の開業を目指し、大規模開発に着手中である。これに続き、世界唯一の“海にまつわる物語や伝説”をテーマとする東京ディズニーシーの大規模拡張プロジェクトも発表された。東京ディズニーランド開園から35年の節目に、オリエンタルランドの新たな挑戦がはじまる。
オリエンタルランドは2018年6月14日、ザ・ウォルト・ディズニー・カンパニーと、「東京ディズニーシー大規模拡張プロジェクト」の基本計画について合意した、と発表。最上級のディズニーホテルも含む新たなテーマポートの開発が、2022年の開業を目指して進められる。
併せて、両社間で締結中のディズニーテーマパークと、それに関連するライセンス契約も、現行の2046年から最長で2076年まで延長できる内容で合意に至ったことも明らかにした。
2500億円を投じて14万m2に4アトラクションを整備
プロジェクトで開発される8番目の新テーマパークは、「魔法の泉が導くディズニーファンタジーの世界」をテーマに掲げる。具体的には、ディズニー映画「アナと雪の女王」「塔の上のラプンツェル」「ピーター・パン」の世界観を再現。新たに4つのアトラクションによる3エリアを整備し、最上級ランクのディズニーホテルをパーク内に建設するという。
開発予定地として、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーに隣接の駐車場を転用する。開発面積は約14万m2(平方メートル)で、テーマパーク・ホテルエリアが10万m2を占める。建設予定の施設数はアトラクション4つ、レストラン3つ、ショップ1つ、ホテル1つ。投資額は既存施設に対するものでは過去最高となる約2500億円。
新テーマポートには、東京ディズニーシーのアラビアンコーストとロストリバーデルタ間の通路から接続。「アナと雪の女王」のエリアは、雪の女王・エルサが氷の魔法を受け入れた映画終盤のアレンデール王国が広がる。
アトラクションでは、ボードに乗って、アナとエルサ姉妹の物語をたどる。「塔の上のラプンツェル」では、ゴンドラの中から、劇中のランタンフェスティバルに向かうまでの道のりを体験する。「ピーター・パン」では2種類のアトラクションを用意。1つは、ボートに乗り込み、ロスト・ボーイズのあとを追ってネバーランドの上空へと旅立つ大型アトラクションで、3D演出まで施されている。もう一方は、ティンカべルと妖精たちが住むピクシー・ホロウを訪れるものとなっている。
新設されるディズニーホテルは、これらのストーリーの核となる「魔法の泉」を囲むように設計。パークに面する客室の窓からは、新テーマポートの全景が臨む。客室数は475室を予定し、デラックスタイプに加え、東京ディズニーリゾート最上級の宿泊サービスを提供するラグジュアリータイプも用意するとしている。
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