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安井建築設計事務所が提案するIoT×BIMの建築マネジメントシステム(2/2 ページ)
サントリーホールの設計や市立吹田サッカースタジアムのCM(コンストラクション・マネジメント)を手掛けたことで知られる安井建築設計事務所は、IoT環境センサーとBIMデータを組み合わせたクラウドタイプの建築マネジメントシステムの提供を開始した。3次元形状データに加え、省エネや室内環境の環境機能も表示される。
修繕などのコスト20%、空調の消費電力は6割カット
安井平河町ビルで行った実証試験では、ビル管理会社によるビル管理業務の効率化による推計値で、保全・修繕・更新費用が約10〜20%削減された。さらに、自然通風換気アドバイス機能により、中間期に窓を開け空調機を停止した場合の実測値が従来手法に比べ、1日当たり最大60%程度の空調エネルギーカットの効果も証明された。
BuildCANの主要なサービス提供先は、ビルオーナー、ビル運用会社、ビル管理会社。運用は、安井建築設計事務所のビジネス創造本部が窓口となり、システム開発に携わってきた設計本部やICT本部のスタッフがポートする。BuildCAN全体または一部機能のみを組み合わせ、コンサルティングとのセットでの提供も行っていく。
今後、クライアントのニーズに応じて、さまざまな機能の搭載が予定されている。2018年度内には、中期修繕計画作成やタブレットでの点検、LCRC(Life Cycle Repair Cost:生涯修繕費用)の各機能が付加される。将来的には、BEMS(Building Energy Management System)との連携も視野に入れ、合理的かつ統合的なシステムの構築を目指すとしている。
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