iPadで設計図面を管理、現場に合わせたカスタマイズに強み:現場管理
アイテック阪急阪神は、「住宅・都市イノベーション総合展2017」で、レゴリスが開発する図面管理システム「SpiderPlus(スパイダープラス)」の紹介を行った。また、両社は2017年12月14日に、資本業務提携を発表している。
オプション機能を多くそろえ、現場に合わせたカスタマイズが可能
アイテック阪急阪神は、「住宅・都市イノベーション総合展2017」(2017年12月13日〜15日、東京ビッグサイト)で、レゴリス(東京都豊島区)が開発するiPadを活用したクラウド図面管理システム「SpiderPlus(スパイダープラス)」の紹介を行った。両社は2017年12月14日に、資本業務提携を発表している。
今回、両社が展示を行ったSpiderPlusは、図面管理、電子黒板、帳票出力などを標準機能として備えるクラウド型システム。iPadをインタフェースとして活用し、現場調査や協力会社への情報伝達、点検管理など建設現場で日常的な業務シーンで効率化を支援し、現業部門の「働き方改革」を推進するという。
本システム開発元のレゴリスはIT事業の他に、保温・断熱工事などのエンジニアリング事業を10年以上営んでおり、建設作業に豊富な経験を持つという。このノウハウもあり、杭施工記録や配筋検査など多様なオプション機能を取りそろえる他、個社事情に合わせた専用カスタマイズ機能の開発も可能という。
SpiderPlusは、ゼネコンやサブコン、電気設備会社など既に100社以上へ導入が進んでいるとして、さらなる販路拡大のため阪急阪神東宝グループのアイテック阪急阪神と業務資本提携を結び、営業攻勢をかける。また、両社のノウハウを融合し、ビルや駅付帯設備などのメンテナンス、点検業務に特化した機能を共同で開発、販売を実施することで、両社の事業領域の拡大を図っていくとしている。
SpiderPlusはライセンスモデルでの提供となり、標準機能は1ライセンス当たり月額3000円で利用可能(初期費用は個別見積もり)とする。
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