BEMS向けCO2センサー、必要な時だけ換気を可能に:FM
村田製作所がBEMS向けCO2センサーを商品化。ビル空調用ダクト内に設置し、モニタリングすることで、必要なときだけ換気を行うなど、省エネに活用できるという。
村田製作所は、BEMS(Building Energy Management System)向けCO2センサーとして「IMG-CB」シリーズをこのほど商品化した。主に、ビル空調用ダクト内に設置し、モニタリングすることで、必要なときだけ換気を行うなど、ビル空調の省エネに活用できるという。2017年9月から量産を開始した。
近年、世界的に環境やエネルギーへの関心が高まりつつある中、BEMSなどを活用したビルマネジメントに注目が集まっている。BEMSは空調、電気、給排水、防災・防犯などの各種設備を総合的に管理するシステムで、ビル内のシステムや設備とつなぎ、稼働状態やエネルギーの使用量を解析し、効率よく制御することで省エネ性を向上する。一方でこれらの実現には、システムの定期的な保守作業が必要であり、メンテナンス性の向上や効率化が期待されている。
新型センサーは、独自の検量線アルゴリズムと2波長(測定用、リファレンス用)NDIR(Non-Dispersive Infrared、非分散型赤外吸収)方式による自動校正機能により、長期安定性と高い測定精度を有しメンテナンス性の向上が期待できるとしている。今後は、さまざまな制御システムとの親和性を向上すべく、出力インタフェースの拡充を行う方針だ。
主なスペックは以下の通り。動作環境0〜50℃、測定範囲0〜2000ppm・0〜3000ppm、入力電圧AC/DC24V、DC12V、消費電力Avg.0.5W/Max.2.0W、外形寸法は134mm×81mm×51mmとなっている。
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