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測量作業で活用が進むドローン、その今を見てきたJapan Drone 2017(2/2 ページ)

日本UAS産業振興協議会(JUIDA)が主催した「Japan Drone 2017」(2017年3月23〜25日/東京ビッグサイト)では、無人航空機(ドローン)を活用した測量技術、サービスが展示された。

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撮影画像から建造物の劣化箇所を検知

 日立システムズは、ドローンなどで撮影した画像を用いて、ひび割れや錆(さび)などを検知するサービスを参考出展した。同サービスは過去にドローンで撮影した画像と比較することで、劣化の進行度を自動で判断。ドローンのGPS情報を基に、3Dモデル上に建造物を表示する。人手と目視に頼っていた点検を効率化することが狙いにある。


劣化診断サービスのイメージ (クリックで拡大)

 同社の担当者によると、劣化診断サービスは海外で既に提供している企業は存在するが、決まった箇所のみの診断が一般的であり、建造物全体を照らし合わせることができるのは他にないという。参考出展したサービスは、同社が提供する「ドローン運用統合管理サービス」内において、2017年10月から提供が開始される予定だ。

「業界初」補修材を散布するドローン

 西武建設と芝浦工業大学 伊代田/長谷川研究室は、人手の届かないコンクリート構造物に必要な水や補修材を散布するドローンを展示した。試作機では、2リットルのタンクで水や補修材料を蓄え、4本のノズルを使って散布する。芝浦工業大学のリリースによると、実験では、1m2平均18.3秒で吹き付け可能なことを確認したという。


展示されていた補修材吹き付け用のドローン (クリックで拡大)

吹き付けするときのイメージ 出典:芝浦工業大学

 これまでの補修作業は、高所で人手による作業だったため、危険な上に大掛かりな準備が必要だった。補修ドローンを導入することにより、補修作業を遠隔操作で行うことが可能になる。現在は搭載する距離センサーから得た情報を基に、吹き付けの位置を手動で調整しているため、人力と比較してムラが生じやすく補修材を無駄に消費する。今後、距離センサーの情報と吹き付けを自動的に連動させることで、均一化を目指していく。西武建設の担当者によると、実用化は2020年頃を目指すとした。

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