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わずか数分で橋梁3Dモデルを自動作成、三井住友建設が実用化BIM/CAD

三井住友建設は、プレストレストコンクリート橋(PC橋)の3次元モデルを高精度で簡易に作成することができるシステムを開発し、実用化した。従来は数週間かかっていたモデリング作業を、わずか数分程度で行えるという。既に実際の工事に適用を開始しており、

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 三井住友建設は、プレストレストコンクリート橋(PC橋)の3次元モデルを高精度で簡易に作成することができる「橋梁3次元モデル作図システム(SMC-modeler)」を開発し、実用化した。同システムは伊藤忠テクノソリューションズの「C-modeler」を同社用にカスタマイズしたもので、実際に国道45号夏井高架橋工事(岩手県久慈市)に適用している。

 PC橋は縦断・横断勾配や曲線の道路線形を有しており、断面形状も幅員や部材厚が部位ごとに異なっている。従来はこの複雑な構造の3次元モデルを作成するために、高度なCAD技術が必要で作業には2〜3週間を要した。そこで3次元モデルを効率良く高い精度で作成することを目的として、設計段階で使用する線形と断面形状の座標データを用いて3次元モデルを自動作成するSMC-modelerを開発した。これにより作業に要する時間は数分程度となり、大幅な業務の効率化を実現した。


従来のCADによる作業と、SMC-modelerの比較 出典:三井住友建設

 同システムを用いて作成した3次元モデルは、線形情報などの座標データで作成することから、架橋位置をドローンなどで計測した地形に正確な位置に重ね合わせることができ、現地の地形と構造物の整合を容易に確認可能だ。また、主桁の補強に使用するPC鋼材や配水管など、PC橋を構成する各部材を高精度で自動的に3次元化できるため、施工計画の検討や部材間の干渉チェックを迅速で確実に行うことができる。


国道45号夏井高架橋工事における地形情報との合成図(クリックで拡大)

 今後は同システムで作成した3次元モデルを各種ICT技術に組み合わせ、橋梁の設計、施工管理、維持管理における独自のトータル建設マネジメントシステム(DCM)で積極的に活用し、更なる橋梁建設の効率化と品質向上を目指す。

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