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オン/オフだけじゃない、LED照明の個別制御で電力70%削減省エネ機器

NTTファシリティーズは2016年1月13〜15日の3日間、東京ビッグサイトで開催されている照明関連の展示会「ライティングジャパン2016」に出展し、LED照明などを1灯ごと個別に調光制御できるシステム「FIT LC」を出展した。

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 NTTファシリティーズは2015年1月に照明器具の消費電力を削減する無線個別調光照明制御システム「FIT LC」を発売(関連記事)。「ライティングジャパン2016」では、この「FIT LC」の価値をあらためて訴求した。

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図1 ライティングジャパンのNTTファシリティーズブースで展示した「FIT LC」のシステム構成図。照明制御の他、ブラインド制御なども行う(クリックで拡大)出典:NTTファシリティーズ

 「FIT LC」は、調光機能付き照明器具をスマートフォンやタブレット端末で一灯ごとに無線で制御することが可能なシステム(図1)。PWM(Pulse Width Modulation)制御対応調光機能付きであれば、あらゆる照明器具メーカーの製品で利用可能だ。明るさセンサーや人感センサーを用いることで、昼の明るい時間帯は照明の発光量を抑えたり、不在時には自動消灯するなど利用シーンに合わせた照明の制御が可能。同社の実証では、最大70%の照明消費電力の削減を実現したという。

 照明制御の他、ブラインドの制御や空調の制御などをスマートフォンやタブレット経由で簡単に行うことも可能だ。照明制御については、設定も簡単で、タブレット上で表示された照明をタップで囲むだけで、囲んだエリアの照明を一括制御するグループ化なども可能だという(図2)。

 NTTファシリティーズ グリーンITビルプロジェクト本部 プロジェクト推進担当 担当部長の佐藤眞一氏は「ゾーンを設定することでフロア全体を明るくしなくても、必要な明かりを得ることができるようになる。また人感センサーなどを組み合わせれば、不在時は自動で暗くするような仕組みも作ることができる。オンとオフ以外に、明るさがそれほどいらない時は光量を抑えることなども可能で、小まめな省エネが可能だ」とFIT LCの価値について語る。

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図2 タブレットでの操作画面。設定すれば簡単に操作できる 出典:NTTファシリティーズ

 「FIT LC」の照明制御プロトコルには、国際標準規格である「DALI(Digital Addressable Lighting Interface)」が採用されている。DALIは、オープンな照明制御通信プロトコル規格で、IEC62386によりデジタル調光照明インタフェースとして規格化されている。無線システムには920MHz帯を利用しており通信の安定性を確保しているという。オープンな規格を採用することで、さまざまな照明器具メーカーの製品制御が可能となり、メーカー選択の幅を広げている。

3年で元が取れる

 「FIT LC」の導入状況について佐藤氏は「オフィスのリノベーション時にLED照明化を進めた顧客が合わせて導入するケースが多い」と手応えを語る。また、導入の決め手となるコスト削減性については「規模など条件にもよるが、病院やスーパー、工場など照明をよく使う環境であれば2年、そうではない一般的な環境でも3年で元が取れる。LED照明は10年は使うケースが多いので、顧客にコスト面での価値はほぼ間違いなく提供できる」と佐藤氏はふぁしりて述べている。

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