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大規模ビルのBEMSは補助金が続く、ゼロ・エネルギーで最高5億円補助金

2013年度の補正予算で実施する「ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)」の補助金の受付が2月25日に始まった。大規模なビルを対象に省エネ機器や再生可能エネルギーの導入を支援するもので、BEMS(ビル向けエネルギー管理システム)の利用を条件に最高5億円まで補助する。

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 「ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)」の補助金制度は2013年度の通常予算でも実施していたもので、同じ内容で2014年度に入ってからも継続する。断熱対策などによって建物の省エネ性能を高めるほか、高効率の空調や照明を導入してビル全体のエネルギー消費量を大幅に削減することが条件になる。

 補助金は1件あたり最高5億円と高額だ。エネルギーの削減率によって対象経費の3分の2までをカバーすることができる。受付期間は2014年2月25日〜5月8日で、補助金を受けた場合には2015年1月31日までに工事を完了する必要がある。

 この補助金を受けるためにはZEBの基本要素を満たさなくてはならない。「建物性能の向上」「内部発熱の削減」「省エネシステム・高性能機器設備の導入」「創エネルギーの導入」の4項目があり、少なくとも2項目以上を実施する必要がある(図1)。さらにBEMS(ビル向けエネルギー管理システム)を利用して機器を効率的に管理・制御できることが前提になる。


図1 ZEBの基本要素と補助率。出典:環境共創イニシアチブ

 ZEBの基本要素を満たさない場合でも、5年以内に実施する計画があれば、BEMSを導入するだけで補助金を受けることが可能だ。対象になる設備は通常のBEMSよりも範囲が広く、機器を計測・制御するためのセンサーやバルブなどを含めることができる(図2)。この場合の補助金は上限が2億円になる。


図2 BEMSを単独で導入する場合の補助金の対象設備。出典:環境共創イニシアチブ

 経済産業省は2012〜2013年度に中小規模のビルを対象にしたBEMSの補助金制度を実施していたが、認定件数が目標に達しなかったこともあって2013年10月末で打ち切っている。大規模ビルのBEMSに関してはZEBの補助金の中で継続する。

 ZEBはビル全体のエネルギー消費量を削減するのと合わせて、太陽光や地熱などの再生可能エネルギーを活用することが要件になる。消費エネルギーを創出エネルギーで相殺して、実質的なエネルギーの使用量をゼロに抑えることが目標である。ZEBの補助金制度ではエネルギー消費量を従来よりも40%以上削減することが条件になっている。

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