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見える化システムに空調や照明などの制御機能を追加、自動的な節電が可能にエネルギー管理

オフィスやビル、家庭で消費した電力を「見える化」するシステムが各メーカーから登場している。NECは見える化システムに空調や照明などの機器の運転を自動制御する機能を付け加えた。自動的な節電機能を加えることで、本格的なEMS(エネルギー管理システム)として売り出す。

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 NECとNECフィールディングは、オフィスの消費エネルギー量を見える化するシステム「エネパル Office」に、空調機器、照明機器などの運転を自動制御する機能を付け加え、新たに販売を始めた。価格は提供規模によって異なるが、両社は標準価格として機器にかかる費用を65万3340円、年間運用費用を52万3220円(月額4万3600円)と設定している。

 エネパル Officeはもともと、オフィスや店舗の分電盤に取り付けたセンサーで電力消費量を計測し、グラフなどの形で消費電力量の累積値や推移をグラフなどの分かりやすい形式でユーザーに見せるシステムであり、実際に消費電力量を削減するには、そのデータを見た人間が機器の運転状態を見て手動で制御する必要があった。

 今回の機能追加では、主に2つの機能を加えた。1つ目は、30〜45分後の消費電力量を予測し、設定した目標値を超える前に空調機器の設定温度を変更したり、照明機器を止めたり、コンセントにつながった機器への給電を止める機能。もう1つは、温度センサーが検知した値に応じて空調機器の設定温度を変更する機能だ。見える化だけでなく、積極的に機器の運転状況を制御することで、自動的な節電を可能にした。

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図1 エネパル Officeの主な機能。左下の紫色の部分が、今回加わった機能

 さらに、NECが提供しているエネルギー、水、廃棄物、CO2排出量などをまとめて管理するシステム「GreenGlobe X」と連携して、消費電力量のデータをほかのエネルギーや水などの消費量とまとめて管理することが可能になった。

 エネパル Officeの機能強化に合わせて、オフィスで稼働するパソコンの消費電力量を管理、制御する「エネパル PCパック」を提供する形態に、新たな形態「エネパル PCイントラパック」を追加し、販売を始めた。

 エネパル PCパックは、1台1台のパソコンが消費する電力量をグラフなどの形で個々のユーザーに提示する機能のほかに、パソコンを使う人の行動パターンを学習し、パソコンを使わない時間帯に、パソコンをスタンバイモードに移行させるなど、運転パターンを自動的に切り替える機能を持つ。ユーザーの行動に合わせて、最適な運転パターンに切り替えるので、自動的な節電が可能。

 従来のエネパル PCパックでは、消費電力量やユーザーの行動パターンといったデータは、NECが管理するデータセンターに送信し、分析する形態になっていた。今回新たに提供するエネパル PCイントラパックは、利用者が設置管理するサーバで、消費電力量や行動パターンの分析を可能にするもの。消費電力量や行動パターンといったデータを外部に出すことを禁じる企業などに向けて提供する。

 エネパル PCイントラパックは、サーバで動作させるソフトウェアという形で提供する。推奨するサーバの仕様として、64ビットプロセッサを搭載していること、8Gバイト以上のメモリを搭載していること、容量500Gバイト以上のハードディスクを2台備え、データを二重化(ミラーリング)していること、OSにWindows Server 2008 R2を搭載していることを挙げている。

 エネパル PCイントラパックの価格は160万円。ただし、コンピュータシステムの構築費用やソフトウェアの保守費用は別途発生する。

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