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日本語特化のAI搭載! 文字起こしも使える現場DX実現のトランシーバーアプリ現場コミュニケーションのトラブルを解決

建築現場では、コミュニケーションツールとしてトランシーバーが一般的に使われている。しかし、確実な伝達方法とはいえず、聞き逃し、言った/言わないなどコミュニケーション上のトラブルが頻発している。そうした解決策として開発したのが、日本語特化のAIによる文字起こし機能を搭載した「LINE WORKSラジャー」だ。

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 近年、建設現場での人手不足による業務効率化のニーズが急激に高まっている。業務が非効率化している要因の一つには、現場での円滑なコミュニケーションができていないことがある。そのため、複数のITベンダーから建設向けのコミュニケーションツールが提供されている。

 しかし、さまざまな機能を搭載しているため、複雑な操作が必要になり、高額な利用料の割に現場作業員が使いこなせずにいるケースが多い。

 そうした中、LINE WORKSが開発した「LINE WORKSラジャー」が注目を集めている。ラジャーは音声を軸にしたコミュニケーションツールだ。建設業界に広く普及している業務用トランシーバーの機能をスマートフォン上で実現し、AIで音声を文字起こしする機能も搭載している。

 LINE WORKSラジャー導入で現場のコミュニケーションがどのように改善するのか、トランシーバーに勝る点は何かなど、LINE WORKSラジャー事業責任者 小田切悠将氏に聞いた。

トランシーバーの問題点をスマホアプリで解消!

 LINE WORKSラジャーは、一般的なスマートフォン(iOS/Android機)に対応し、トランシーバーのようにデバイスを限定しない。必要な時にIDを発行して、すぐに使い始められる。ユーザー管理は、PCがなくてもスマホからでも設定可能なので、急きょ現場でユーザー追加が必要になった場合もその場で対応ができる。また、ユーザー登録にメールアドレスを必要としないため、現場スタッフに会社のメールアドレスがなくとも、LINE WORKSラジャーのアカウントを発行できる。

 これまでの建設現場では作業員間の連絡にトランシーバーが使われてきた。しかし、必要な台数の手配が間に合わない、管理に手間がかかるなどの課題があった。盗聴や混線の恐れがあり、遮蔽物や距離の影響で、音声が不安定になったり、聞こえなくなったりもする。機器そのものが重く、ケーブルを含めると作業の邪魔になるという意見もある。

 また、トランシーバーは音声を残せないため、ミスの発生要因となることが多い。「言った/言わない」といったトラブルだ。

LINE WORKSラジャー事業責任者 小田切悠将氏
LINE WORKSラジャー事業責任者 小田切悠将氏

 LINE WORKSラジャーを開発した小田切氏は、トランシーバーの問題点を「コミュニケーションのやり取りが証跡として残らない」と指摘する。通話の内容が残らないと、後から確認や検証ができず、相手に正しく伝わっているのかが分からない。

 小田切氏は、特に上下関係がはっきりしているようなシーンで注意が必要という。現場経験が浅い新人とベテランがトランシーバーで会話をする場合、新人は聞き返すことを躊躇(ちゅうちょ)してしまう心理が働く。重要なことを曖昧に分かったつもりになり、その場で聞き返さずに後の大きなトラブルに発展してしまいかねない。

現場での会話を高精度に文字起こし

 LINE WORKSラジャーは2025年2月にリリースして間もないにもかかわらず、既に建設現場での活用も始まっている。選定理由の一つには、音声のみのコミュニケーションを補完する文字起こし機能がある。音声会話を自分と相手とを判別して自動でテキスト化し、チャット画面上にまとめてくれる。テキスト化は、LINE WORKS独自のAIで実現している。

 会話のやり取りがチャット画面上で文字化されていれば、後から会話の内容を視覚的に確認できる。数値や名称などは、耳で聞くよりも目で見る方が確実に伝わる。文字に残していれば、連絡時の聞き間違いや勘違いも防げる。

LINE WORKSラジャーによる文字起こしイメージ
LINE WORKSラジャーによる文字起こしイメージ 提供:LINE WORKS

 LINE WORKSラジャーは、工事現場のように雑音が多い環境でも、従来のトランシーバーよりも聞き取りやすい。そのため、LINE WORKSラジャーを導入すると、現場のコミュニケーション環境が大幅に改善される。

 発売前のβテストに参加した千葉県の旭建設では、 現場に従事する若手社員がBluetooth接続でヘッドセットと接続し、ハンズフリーの世界を体感した。使用感として「数字や専門用語もクリアに文字化されて記録に残るので、自分が伝え間違えた?なんてこともすぐに確認できた」「現場で職人さんと打ち合わせ、図面と照らし合わせた内容を声で記録し、事務所にいるメンバーがそれを検査表に落とし込んでくれる」との声が寄せられた。

旭建設ではヘッドセットとLINE WORKSラジャーを接続して体験した 提供:旭建設

日本語に特化したAIモデルを搭載

 音声会話を文字に変換するAIサービスは他にもあるが、LINE WORKSラジャーのAIはそれとは一線を画すものだ。LINE WORKSは早期から音声処理に関する研究に取り組み、その後も継続的に機能強化を図っている。

 LINE WORKSでは現在、議事録などに使えるAI自動文字起こしの「LINE WORKS AiNote(ライワークス エーアイノート)」を提供(旧名称:CLOVA Note)。LINE WORKSラジャーに搭載されているAIは、AiNoteに使われているAIと基本的に同じだ。つまりLINE WORKSラジャーには、日本で100万人以上が愛用する議事録サービスと同じクオリティーの文字起こし機能が搭載されている。

 会話中に「えーと」や「あのー」といったフィラー(つなぎ表現)があれば、除外してテキスト化。漢字とひらがなの変換や句読点も自動で入力する。早口の会話で文字化をスキップすることもない。前述の旭建設では「先輩からの指導でメモが漏れてしまっても、自動で最適に文字化されるので、後から見返すことができて安心」と好評だ。

旭建設では工事現場に従事する若手社員がトライアル利用し、LINE WORKSラジャーの使い勝手を高く評価した
旭建設では工事現場に従事する若手社員がトライアル利用し、LINE WORKSラジャーの使い勝手を高く評価した 提供:旭建設

 こうした機能でLINE WORKSラジャーはテキストが読みやすく、ストレスを感じずに内容を理解できる。なぜならAIが日本語に特化しており、AIの専門家が社内に在籍し、学習のために日々投資やチューニングを行っているからだ。

 小田切氏は「多くの文字起こしサービスに使われているAIモデルは、米国のビックテック企業が開発している。しかし、世界中の言語を対象としているので、日本語を優先させたAIではない」と説明する。日本語は文法やニュアンス、言い回しなどが難解とされる。多くの知見や技術的な蓄積がなければ、自然な処理はできないはずだ。

 その点、LINE WORKSラジャーに搭載されているAIは日本語に特化し、複雑な日本語の言い回しや文法の処理を含み、特別なチューニングを施している。日本人が人力で音声処理した結果も反映されているため、日本語特有の微妙な表現や言い回しでも適切な処理ができる。

 このような開発過程で、現在も機能強化を続けているLINE WORKSのAIと、ビッグテックのAIを比較すれば、どちらが日本語音声の文字化に関して優れているのかは明白だ。

ビジネスチャット「LINE WORKS」との連携で現場と事務所間の分断を解消

 LINE WORKSは、一般的にはビジネスチャット「LINE WORKS」のサービスで知られている。LINE WORKSはチャット(トーク)や掲示板、カレンダーといったビジネスでの情報共有に便利な機能を備える統合的なツールだ。国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)に登録されていることもあり、建設業界ではスタンダードな情報共有ツールとなっている。2025年3月末には、LINE WORKSラジャーとLINE WORKS AiNoteも、NETISのLINE WORKSに追加登録されている。

 LINE WORKSラジャーは独立したアプリで、LINE WORKSをインストールする必要はない。だが、LINE WORKSと連携することで、現場内だけでなく、現場と事務所間のコミュニケーションをよりスムーズなものにできる。現場側ではLINE WORKSラジャーを使って音声で発信/受信し、事務所側ではLINE WORKSを使って文字で発信/受信する。これにより、これまで現場と事務所で分断されてしまっていた情報がリアルタイムに伝わることになる。小田切氏は、「緊急時には文字によるチャットよりも電話やトランシーバーを使った音声でやり取りするケースが多い。しかし、電話やトランシーバーでは、他の関係者が情報から遮断されてしまう。LINE WORKSラジャーを使えば内容が文字で共有できるので、情報分断が発生しない」とトラブル対応への有用性を話す。

さらなる機能強化で、使いやすさの向上へ

 LINE WORKSラジャーは単なるスマホのトランシーバーではなく、AIを活用した次世代の音声コミュニケーションツールといえる。発売から2カ月弱で既に1000社を超える企業が導入し、業務効率化を実感しているのは、機能性とコンセプトが現場従事者に受け入れられている何よりの証拠といえる。

 現在、LINE WORKSラジャーを無料で30日間使えるトライアルを用意している。手に取ってもらえば、その使いやすさと高い能力に驚くはず。自社の現場業務のどの場面で使い、業務効率化につながるかをイメージしてもらいたい。

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提供:LINE WORKS株式会社
アイティメディア営業企画/制作:BUILT 編集部/掲載内容有効期限:2025年5月31日

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