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建設業界でAR/VRを活用するならWindows Mixed Realityを選ぶ理由

建設業界での活用メリットに注目が集まり始めている「AR/VR」。これから導入を検討するなら、「Windows Mixed Reality」が最適な理由とは? Amazonギフト券が当たる、VR/ARの利用に関するアンケートも実施中!

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 建設業界でAR(Augmented Reality:拡張現実)やVR(Virtual Reality:仮想現実)システムを活用する動きが広がっている。以前から一部ではプロジェクトの景観検討などに利用されていたVRだが、ソフトウェアの進化や、低価格なヘッドマウントディスプレイ(HMD)の登場など、導入のハードルが下がってきたことで、使いやすさや“実現できること”が、これまでより格段に進化していることがその理由の1つだ。

 具体的に、最新のAR/VRの活用は建設業務にどのようなメリットをもたらすのか。また、幅広い建設業務において、AR/VRを活用する“第一歩”を踏み出すためのコツはどこにあるのか。AR/VRのプロフェッショナルであり、建設分野におけるAR/VRの導入も支援しているソフトバンク コマース&サービスの遠藤文昭氏と、ホロラボの中村薫氏に、最新トレンドとともに解説してもらった。


ホロラボの中村氏(左)とソフトバンク コマース&サービスの遠藤氏

 遠藤氏は「この半年、多くのイベントやセミナーに出展させてもらって、さまざまな業界の方とお話する機会がありましたが、特に建設業界の方がVRやARの導入に関して積極的と感じます」と話す。人手不足の中でいかに生産性を高めるか、また、熟練技術者の減少が見込まれる中で、どのように技術やノウハウを継承していくかといった問題意識が、その動きを後押しする理由の1つだという。また、BIM/CIMの普及も影響しているという。BIMやCIMの場合、3Dのモデルデータをベースとした業務プロセスを構築することになる。こうしてさまざまな業務に3Dモデルが持ち込まれるようになる中で、そのデータをより有効的に利用する手法の1つとして、AR/VRへの関心が高まっているという。

さらに身近になりつつあるAR/VR

 建設業界に特化した話に入るその前に、遠藤氏が今後のAR/VRの活用において「非常に重要なトピック」と語るのが、米MicrosoftのAR/VR分野における取り組みだ。同社は「Windows Mixed Reality」(以下、Windows MR)という、AR/VRのための統合プラットフォームを発表。そして、2017年10月に実施されたWindows 10の大型アップデートで、このWindows MRがOS標準搭載となったのだ。同時にこのWindows MRに対応するデバイスが、複数社から発表されている。5万円代と手に入りやすい価格帯のモデルも登場しており、今後はWindows 10を搭載する対応PCと専用デバイスさえあれば、すぐにAR/VRを利用できる環境が整いつつあるのだという。また、外部センサーの設置が不要なため、「いつでもどこでもすぐに使えるようになる」点がAR/VRをより身近にするだろうという。

 Microsoftが提唱するMixed Realityとは、複合現実感と訳され、AR(拡張現実感)とVR(仮想現実、人工現実感)までを含んだ定義となっている。AR/VRの違いとしては、ARは現実のモノや空間に、3Dモデルを重ねるように表示させるのに対し、VRは完全に仮想空間の中に没入するような体験が得られるというイメージだ。AR/VRのいずれもコンテンツ開発環境は「Unity」が利用でき、3Dモデルを用途に合わせてAR向けもしくはVR向けに使い分けできる。

 Windows MRのAR側デバイスとして、既に建設業界での導入事例もあるMicrosoftの「HoloLens」がある。Windows 10を搭載しており、ケーブルレスで独立して利用できる“ヘッドセット型のPC”とも呼べるデバイスだ。HoloLensのアプリケーション開発を手掛けるホロラボの中村氏は、HoloLensの利用メリットとして「透過型のシースルーディスプレイを搭載しているため、実際の空間に3Dモデルを実寸表示で合成して、分かりやすく見ることができます。実際の建設現場を見ながら、同時に設計図面との整合性を確認するといった使い方も可能です。目と耳を覆わないので、装着したままでコミュニケーションをとれるメリットもあります」と話す。


目と耳を覆わず、装着したままでコミュニケーションも可能な「Hololens」

 HoloLensを通して空間上に表示させた3Dモデルは、縮尺を変えたり、移動させたりと、自由に操ることができる。複数台に同時利用し、特定の3Dモデルを複数人でプレビューすることも可能だ。「例えば作業現場と本社の設計サイドの離れた2拠点で、同じモデルを見ながら打ち合わせをするといったことも実現できるようになっています」(遠藤氏)

 一方、仮想空間に“没入”できるVRの場合は、「大きなモノや空間を体感するのに適している」(遠藤氏)という。例えば、3Dモデルの建築物の中に入って歩き回ったり、実寸大で表示したりすることで完成度を高めることができる。具体的な活用方法として、建設業界で大きく引き合いがあるのが、安全対策へのVR活用だという。「実際の建設現場に行くことなく、仮想空間の中で現場の危険性を学んだり、安全対策の手法をトレーニングしたりできるため、非常に有効という声が多いです」(中村氏)


仮想空間の中を歩き回れるVRは、現場の安全教育での活用に注目が集まっているという

3DデータをAR/VR向けに変換・最適化する「AR CAD Cloud」

 このようにAR/VRに必要なソフトウェアやデバイスは、これまでよりはるかに身近になりつつあり、実際の活用事例の登場と併せて導入メリットも見え始めてきている。その一方で、3DデータをもとにAR/VRを活用してみようと考えた時、ネックになりやすいのが“データ変換“の部分ではないだろうか。実際の業務の中で、3D CADなどで作成したデータを、さらにVRやARで利用できるデータに変換・加工するのは、手間とコストが掛かる。

 そこで、こうしたデータ変換の悩みを解決し、AR/VRをもっと簡単に利用できるようにすべく、中村氏のホロラボが開発し、遠藤氏のソフトバンク コマース&サービスが販売を行っているのが「AR CAD Cloud」だ。

 AR CAD Cloudは、3D CADデータをクラウド経由でコンバート処理して、AR/VR環境で利用できるようにするクラウドサービスだ。3D CADのデータをアップロードするだけで、自動でAR/VRデバイス向けに最適化処理してくれる。AR/VRの分野で広く利用されているマルチプラットフォーム向け統合開発環境「Unity」に関する知識がなくても、デバイスさえ用意すれば手軽にAR/VRの利用を始めることが可能だ。

 Webブラウザから3Dデータをアップロードするだけで自動的に最適化が行われる仕組みだ。現在、機械系CADでよく使われる中間ファイル形式のIGES/STEP/STLが自動変換に対応している。また、Autodesk社のCAD/CAMソフトウェアである「Fusion 360」用のプラグインも用意しており、Fusion 360のユーザーはCADデータを用意すれば、1クリックでアップロードと変換が簡単に行えるという。BIM/CIM系のデータについても現在対応を急いでいるということなのでぜひ相談してみてほしい。

 AR CAD Cloudの特徴は、単にデータ変換が行えるということだけではない。クラウドベースのシステムとなっているため、先述したようにHoloLensを利用して、複数人、複数拠点から1つの3Dモデルをプレビューするといった使い方や、客先でデモンストレーションを披露するといった場合でも、必要なデータにすぐアクセスすることができる。

AR/VRは“発展途上”、大事なのは「まず、使ってみる」

 建設業界をはじめ、B2B向けとしても大きく注目されているAR/VRだが、遠藤氏は「まだまだ発展途上の技術であることには変わりありません」と話す。それは裏返せば、使い方やアイデアによって、さまざまな可能性が広がっている――ということでもある。

 「だからこそ、まずは実際にデバイスを装着して、体験してみることがとても大切だと思っています。AR/VRで何を実現するかのところに集中してもらいたいので、データの変換に苦労したりリソースを割いたりするのは最低限にしてもらえたらいいかと。まずは、気軽に3D CADのデータを変換して、AR/VRを体験してみたいという企業の方には、AR CAD Cloudのβ版テスト提供も行っています。建設業界の方向けのセミナーやデモも開催しており、『AR/VRに興味はあるが、どういった用途で使えるのか』『現在の業務の中で抱えている特定の課題に、AR/VRは有効なのか』といった場合でも、ぜひ気軽に相談してください」(遠藤氏)

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***


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提供:ソフトバンク コマース&サービス株式会社
アイティメディア営業企画/制作:スマートジャパン 編集部/掲載内容有効期限:2017年12月27日

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